Claude Code、Codex、Gemini、Cursorの主要4製品について、2026年8月10日から8月14日までに公式発表された更新を整理する。 今週の最大のニュースは製品機能ではなく資本の動きで、SpaceXによるAnysphere(Cursor)の買収が8月14日に完了した。 その2日前にはCursorとSpaceXAIが共同でGrok 4.6をリリースしており、モデルと開発ツールの垂直統合が買収完了と同じ週に形になった。 一方でAnthropicはSonnet 5の値上げを撤回して導入価格を恒久化し、GoogleはGemini 3.7 Flashを期限付き導入価格でGAにするなど、価格を下げる方向の発表が並んだ週でもある。
本記事は8月17日15時28分(JST)までに取得できた公式チェンジログ、GitHub Releases、npmレジストリ、製品ブログ、ドキュメント、ステータスページを一次情報として確認した。 前号の締め後に判明した重要事項は「前号補足」として対象週の更新から分けて扱う。 各社が公表した性能値は独立評価ではなく、ベンダー自身の測定値として記載する。
今週の全体像
今週をひとことで言えば、「モデルと開発ツールの垂直統合が、資本の形で確定した週」である。
SpaceXは8月14日、Anysphereの買収を完了した。 Cursorは自社ブログで買収の完了を報告し、SpaceXの大規模GPUフリートへのアクセスを得ると説明している。 8月12日に公開されたGrok 4.6は「共同で構築できるものの早期の姿」と位置づけられ、Cursor内で初週50%のローンチ割引付きで提供が始まった。
Anthropicは対象週にClaude Codeを6リリース更新し、サブエージェントのfork既定有効化と、新しいモデルでのTodo/タスク管理ツール廃止という、エージェントの設計方針に関わる変更を入れた。 Platform側ではSonnet 5の導入価格$2/$10(100万トークンあたり)を標準価格として確定し、9月1日に予定していた$3/$15への値上げを中止した。
OpenAIは対象週に安定版Codex CLIを1本も出さず(0.148.0系alphaのみ15本)、動きはセキュリティ用途のアクセス階層Daybreak Blue/Red、ChatGPTデスクトップのLinux版プレビューと競合ツールからのインポート拡充に集中した。
Googleは8月13日にGemini 3.7 FlashをGAにし、コーディングとエージェント用途の「最も賢いワークホースモデル」と位置づけた。 Antigravityは CLI 2本とIDE 3本を出荷し、OSS版Gemini CLIも火曜リリースの週次サイクルを維持した。
Claude Code(Anthropic):forkが既定になり、Todoツールが新モデルから消えた
対象週は6リリース:2.1.227〜2.1.233(2.1.230は欠番)
Claude Codeは8月10日〜14日(UTC)にv2.1.227からv2.1.233まで6本をリリースした(公式changelog、GitHub Releases)。 2.1.230は欠番で、npmレジストリにもCHANGELOGにも存在しない。 なおchangelog自体に日付表記はなく、本記事の日付はnpmレジストリとGitHub Releasesの公開時刻(UTC)に基づく。
前半の2.1.227(8/10)〜2.1.229(8/12)は、claude remote-control --continueによるリモートコントロールセッションの再開、ゲートウェイストリーミングのSSEキープアライブ、プラグインマーケットプレイスのcommandソース追加など、運用系の改善が中心だった。
2.1.231(8/13)はMCP OAuthサインイン失敗(リダイレクトURI不一致)の単発修正である。
2.1.232(8/13):サブエージェントのforkが既定ONに
2.1.232の中心は「サブエージェントforkの既定有効化」である。
changelogは「subagent_type: "fork"のサブエージェントは会話全体とプロンプトキャッシュを継承する」と記載し、公式ドキュメントも「forkはゼロから始めるのではなく、それまでの会話全体を継承するサブエージェント」で「最初のリクエストは親のプロンプトキャッシュを再利用する」と説明する。
既定ONの対象は対話セッションのみで、-pの非対話モードとAgent SDKでは既定オフのまま。無効化はCLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=0で行う。
あわせて、プロンプト内で@を打って他のClaudeセッションを名前で指名し、SendMessageで直接到達する導線が追加された。
セッション間メッセージング自体は前号締め後の2.1.224(8/7)で導入済みで、今回の新規要素は指名導線と、名前が一意に一致する場合の確認なし直送である。
このほかGitLab対応(トークンの難読化、プラグインマーケットプレイス)とPowerShell経由の権限バイパス修正が入った。
2.1.233(8/14):新しいモデルではTodo/タスクツールを廃止
2.1.233は、Todo/タスク管理ツール(TaskCreate/TaskGet/TaskUpdate/TaskList、TodoWrite)を「Opus 4.8、Sonnet 5、Fable 5、Mythos 5以降のモデルでは利用不可」にした。
復帰させたい場合は環境変数CLAUDE_CODE_ENABLE_TODO_TOOLS=1を設定する(Agent SDKのドキュメントではallowedToolsへの明示などでもopt-in可能)。
新しい世代のモデルには明示的なタスク追跡ツールを持たせない、という設計判断の表明であり、なぜ不要と判断したかの説明は現時点で公式から出ていない。
このほかGitLabマージリクエストURL対応、Linuxのメモリcgroup制限、Windowsパス検証バイパスの修正が入った。
なお調査時点のnpmのstableチャネルは2.1.224のままで、stable利用者にはfork既定ONもTodoツール変更もまだ届いていない。
Platform側:Sonnet 5の値上げ撤回とCompliance APIのローカルセッション対応
8月10日、AnthropicはSonnet 5の導入価格**$2/$10(入力/出力、100万トークンあたり)を標準価格として確定**し、「9月1日に予定していた$3/$15への値上げは実施しない」と発表した(Platformリリースノート、価格表)。 期限付きの導入価格がそのまま恒久価格になった形で、中位モデルの価格競争を映した判断といえる。
8月11日には、Compliance APIがユーザーのマシン上で実行されたCoworkとClaude Codeセッションのトランスクリプト取得に対応した(Claude Enterprise向けベータ、ドキュメント)。
GET /v1/compliance/apps/sessions/local系の3エンドポイントを既存のCompliance Access Keyで利用できる。
ただしClaude Code on the web、APIキー認証のClaude Code、Bedrockなどクラウド経由、ZDR有効セッションは対象外という除外条件が多く、導入時はドキュメントの確認が必要である。
8月14日には「How Claude's text watermarking works」が公開され、Claudeのテキスト透かしがGoogle DeepMindのSynthID-Text系の手法(鍵に基づいて単語選択を統計的に偏らせる方式)であることが説明された。 サポート記事によれば適用範囲はClaude Codeを含む「生成されるすべてのテキスト」だが、対応するのは2026年8月2日以降に発表される新モデルからで、既存モデルは対応作業中。検出手段のドキュメントも今後の公開とされる。
前号補足とステータス
前号の締め(8/7 12:22 JST)直後に、Claude Codeセッションを自社インフラで実行する「self-hosted environments」がパブリックベータになっていた(8/6の公式ブログ、Team/Enterprise限定・既定オフ)。
自社ホストされるのは実行環境のみで、プロンプトやモデル応答は推論のためAnthropicに送られる。
対応するCLI側の2.1.224(8/7)がself-hosted-runnerとセッション間SendMessageを導入し、2.1.225/2.1.226(8/8)が続いた。
公式ステータスページには対象週に5件のインシデントが記録された。 最長は8月12日の複数モデルのエラー率上昇(約4時間17分)で、8月13日にはMythos 5/Fable 5/Sonnet 5のエラー(約1時間35分)、8月14日にはClaude Code on the webと関連製品の障害(約1時間8分)、ステータスページ自体の証明書問題、API/Claude Code/Coworkの短時間障害(24分)が続いた。 さらに8月14日20時(UTC)からのFable 5のエラー上昇が週をまたいで15日未明に解消している。
Codex(OpenAI):安定版ゼロの週、動きはアクセス階層と移行導線
安定版リリースは0本、alphaは15本
Codex CLIの対象週の安定版リリースは0本で、最新安定版は8月7日の0.147.0のままだった(GitHub Releases)。 一方で0.148.0系のプレリリースは8月10日〜16日に15本公開されており(alpha.6〜alpha.20、alpha.10は欠番)、開発が止まったわけではなく安定版の谷間にあたる週といえる。 alphaの中身と0.148.0安定版の時期は現時点で確認できていない。
Daybreak Blue/Red(8/10):セキュリティ用途のアクセスを2階層に
8月10日、OpenAIはセキュリティ用途向けの既存プログラムDaybreakを拡張し、「Daybreak Blue」「Daybreak Red」の2階層を導入した(ChatGPT & Codex changelog、公式発表)。 Blueは脆弱性発見・コードレビュー・インシデント対応などの防御業務向けにGPT-5.6 Solなどの汎用モデルを、Redは別途承認のうえでGPT-5.6 Cyberという目的特化訓練モデルを提供する。 いずれもTrusted Access for Cyberの承認が前提で、Blueの承認はRedのアクセスを含まない。 これはCodex固有の機能ではなく、ChatGPT/API/Codexを横断するアクセス統制の施策である。
Linuxデスクトップと競合からのインポート(8/11)、Computer History(8/13)
8月11日、ChatGPTデスクトップアプリのLinux版がUbuntu/Debian/Fedora(x64・ARM64)向けにプレビュー提供開始となった。
同時にデスクトップアプリはClaude Code・Claude Cowork・Cursorから設定・スキル・プラグイン・プロジェクト・最近の作業をインポートし、自動更新で同期を維持できるようになった。
Codex CLIの/import(Claude Code/Cursor対応)は7月の0.145.0からの既存機能で、今回の新規要素はLinux版とデスクトップ側のインポートである。
8月13日にはmacOS版デスクトップアプリに「Computer History」が追加された。 アプリ/ウェブ横断の活動をメモリとタイムラインに変換し、ChatGPTとCodexが参照できるopt-in機能で、対象はPro/Business/Enterprise、初期提供からEEA・スイス・英国は除外される。 OpenAI自身が「悪意あるコンテンツ由来のプロンプトインジェクションのリスクを高め得る」と注意喚起している点は、導入判断の際に重い。
なお既報のとおり、ChatGPTサインインのCodexでは8月31日にGPT-5.4/GPT-5.4 miniが提供終了する(APIとAPIキー認証は影響なし、移行先はGPT-5.6 Terra/Luna)。
Gemini(Google):3.7 Flashを期限付き導入価格でGA、Antigravityは計5本
Gemini 3.7 Flash(8/13):ワークホースの世代交代
8月13日、GoogleはGemini 3.7 Flash(gemini-3.7-flash)をGAにした(Gemini API changelog、公式ブログ)。
Googleの発表値では、FrontierCode 1.1 Mainが34.4%→43.6%、DeepSWE v1.1が49.0%→65.3%と、3.6 Flash比でコーディング系の伸びを強調している。
Gemini API、AI Studio、Vertex AI、Android Studio、Antigravity、Gemini Enterprise等で利用できる。
価格は導入価格が$0.75/$3.75(入力/出力、100万トークンあたり)で2026年12月31日まで、2027年1月1日からは$1.50/$7.50に切り替わる。 時限付き導入価格である点は、コスト見積り時に必ず考慮したい。
Antigravity:CLI 2本+IDE 3本
Antigravity CLIは1.1.12(8/11)と1.1.13(8/14)を出荷した(公式changelog、GitHub Releases)。
1.1.12はアーティファクトビューアの見出しアウトライン、printモードでの読み取り専用slash command応答、--output-format jsonによる機械可読出力など、非対話運用の強化が続く。
1.1.13はGEMINI_API_KEYによるサインインなしのGemini API直接接続、宣言型カスタムエージェントへのタスク管理ツール提供、組み込みripgrepのSHA-256検証付きキャッシュ化、会話DB肥大の修正を含む。
前号で「GitHub Releasesのみ」だった1.1.11は中央changelogにも反映済みである。
Antigravity IDE(2.x系)も2.7.1(8/11)、2.8.0(8/12)、2.8.1(8/13)の3本を出荷した。 画像ファイルの左右比較プレビュー、会話のプロジェクト/ステータス別グルーピング、Linuxでヘッダが表示されない問題の修正などが中心である。 なおchangelogは「新バージョンは段階的に配布され、全ユーザーへの到達に数日かかることがある」と注記しており、公開日と到達日は同じではない。
OSS版Gemini CLIとCode Assist
OSS版Gemini CLIは8月11日(火曜)にv0.55.1安定版、v0.55.0-preview.3、v0.56.0-preview.1を公開し、週次サイクルを維持した(GitHub Releases)。 v0.55.1は機密パスのブロックリストの大文字小文字非依存化、ワークスペース信頼によるRCE対策、プロンプトインジェクション緩和などセキュリティ修正が厚い。
Gemini Code Assistの対象週の更新は8月10日のVS Code 2.95.0のみで、内容は「Various bug fixes and minor product enhancements.」(リリースノート)。 7月下旬から実質的な保守リリースが続いている。 同ページには「2026年6月18日以降、Gemini Code Assist IDE拡張とGemini CLIは個人向け(individuals/Google AI Pro/Ultra)ティアへのリクエスト提供を停止した。対象ユーザーはAntigravityとAntigravity CLIへ移行を」という注記があり、シリーズで追ってきた系譜の論点に対する公式の言及として記録しておく。 ただしこれは特定認証ティアの停止であり、OSS版Gemini CLI自体は上記のとおり現在も週次で更新されている。
Cursor(Anysphere):SpaceXの傘下入りが完了し、Grok 4.6を共同リリース
SpaceXによる買収が完了(8/14)
8月14日、Cursorは「Cursor is now a part of SpaceX」を公開し、SpaceXによる買収の完了を報告した。 記事は、4月に発表したSpaceXAIとのモデル学習パートナーシップの延長線として買収を位置づけ、SpaceXの大規模GPUフリートへのアクセスを得ると説明している。 「野心的なアイデアを持つ人がコードを書く時間を減らせるようにしたい」という従来のミッションの継続も明記された。
買収条件はCursorの記事には書かれていない。 報道(CBS News等)では約600億ドルの全株式交換、6月16日の合意発表、CursorはSpaceXAI部門の完全子会社になるとされるが、これらは本記事では二次情報として扱う。
Grok 4.6(8/12):買収完了の2日前に共同リリース
8月12日、CursorはSpaceXAIと共同で「Grok 4.6」をリリースした。 長時間稼働のエージェントと、より野心的なインタラクティブ/ビジュアル作業に焦点を当てたモデルで、CursorとGrok Buildで即日利用できる。 Cursorの発表値では、コーディングと知識労働のベンチマークでGPT-5.6 Sol同等の水準としている。
価格は入力$2/出力$6(100万トークンあたり、Fast版は2倍)で、公式ドキュメントには「2026年8月12日から1週間の50%ローンチ割引」と明記されている(時限条件)。 Grok 4.6はGrok 4.5、Composer 2.5とともに、プラン内利用枠が優遇される「Cursor Models」プールに含まれた。 買収完了前から、モデル供給の面ではすでに一体運用が始まっていたことになる。
Builds、AIUC-1認証、Firetiger買収(8/13)
8月13日の「Cloud agents start 3x faster with builds」は、対象週唯一の公式チェンジログ項目である。 Cloud Agents向けに開発環境のコピーをバックグラウンドで事前構築(既定で1時間ごと)し、エージェントは常に最後に成功したビルドから起動する。 Cursorの内部計測では環境起動が10倍、最初のトークンまでが3倍高速化したといい、追加費用なしで8月17日から全環境の既定になる。
同日、Cursorは監査法人SchellmanによるAIUC-1認証(AIエージェントのセキュリティ・信頼性標準)の取得を発表した(公式ブログ)。 組織的コントロールの監査と、シークレット保護・MCPセキュリティ・エージェント権限などを対象とした数千シナリオの敵対的テストを組み合わせたもので、対象はIDEとクラウドエージェントである。
さらに同日、本番環境のロールアウト監視・回帰検知・インシデント調査をエージェントで行うFiretigerの買収も発表した(公式ブログ)。 「コーディングエージェントはコードを書くだけでなく、本番で機能するかを判定できるべき」という統合方針が示されている。 なお前週分の補足として、8月6日にはOpenAIのAPI値下げを受けてGPT-5.6 Luna約80%・Terra約20%の値下げがCursorのOther Modelsプールにも転嫁されている。
番号付きリリースは0、ステータス記録は4件
エディタ本体の番号付きリリースは対象週もなかった。 一方、公式ステータスページには対象週のインシデントが4件記録された。 8月11日のComposer/Claude Fable 5の劣化が約6時間16分、8月12日のComposer 2.5劣化が約2時間32分、同日のClaude Fable劣化が約21分、8月13日のAnthropicモデル劣化が約4時間。 8月13日の件はCursor自身が「モデルプロバイダ側の障害」とAnthropicのモデル名を挙げており、同日のAnthropic側のインシデント記録と時間帯が重なる。
横断的に見える4つの傾向
1. モデルと開発ツールの垂直統合が、資本の形で確定した。 SpaceX×Cursorの買収完了と同じ週にGrok 4.6が共同リリースされ、Cursor Modelsプールという課金優遇枠に即日組み込まれた。 モデル・学習基盤・エディタ・課金を一社で握る構図は、GoogleのGemini 3.7 Flash+Antigravityの組み合わせとも相似形である。
2. 価格は「下げて固定する」方向に動いた。 AnthropicはSonnet 5の値上げを撤回して導入価格を恒久化し、GoogleはGemini 3.7 Flashを年末までの導入価格で出し、CursorはGrok 4.6に初週50%割引を付けた。 時限付き価格が標準戦術になった分、見積りには期限の確認が必須になっている。
3. エージェントの実行環境は「毎回作る」から「あらかじめ用意しておく」へ。 CursorのBuildsは環境を事前構築して起動を3倍速くし、Claude Codeのforkはプロンプトキャッシュごと会話を継承する分身を既定にした。 前号補足のself-hosted environmentsも含め、長時間・多数のエージェントを回す前提の基盤整備が続く。
4. エージェントの出力と行動が、記録・検証の対象になった。 Anthropicはテキスト透かしの技術詳細とCompliance APIのローカルセッション転写を出し、OpenAIはDaybreakで高リスク能力へのアクセスを階層化し、CursorはAIUC-1という第三者認証を取った。 生成物の来歴と、エージェントに何をさせたかの監査可能性が、そろって製品面に出てきた。
まとめ:数字で見る8月第2週
- Claude Code:本体リリース6本(2.1.227〜233、230欠番)、Platform側の更新2件(Sonnet 5価格恒久化、Compliance APIローカル対応)、透かし技術解説1本、前号補足3本(2.1.224〜226)+self-hosted environmentsベータ、公式ステータスのインシデント週内5件
- Codex:安定版0本(0.148.0系alphaが15本)、Daybreak 2階層化1件、Linuxデスクトッププレビュー+インポート拡充1件、Computer History 1件(ChatGPTデスクトップ側)、8/31のGPT-5.4系提供終了が接近
- Gemini:モデルGA 1本(3.7 Flash)、Antigravity CLI 2本+IDE 3本、OSS版Gemini CLIは安定版1本とPreview 2本、Code Assist 1本(バグ修正のみ)
- Cursor:買収完了1件(SpaceX)、共同モデルリリース1本(Grok 4.6)、チェンジログ1本(Builds)、認証取得1件、企業買収1件(Firetiger)、番号付きエディタリリース0、公式ステータスのインシデント4件
来週は、SpaceX傘下でのCursorの提供体制(プラン・プライバシーポリシー・Anthropic/OpenAIモデルの扱い)に変化が出るか、Codex 0.148.0安定版の内容、Gemini 3.7 FlashのAntigravity側での既定モデル化、8月31日のGPT-5.4系提供終了を追う。
調査の限界
エビデンス重視の立場から、本記事の確認範囲と留保を明示する。
- 調査時点は2026年8月17日15時28分(JST)で、それ以降の公開・追記は対象外となる
- バージョン日は原則として公式changelog、GitHub Releases、npmレジストリのUTC表記を採用したため、JSTでは翌日になるものがある(例:2.1.233はJSTでは8月15日未明)
- 公開日と到達日は別物である。Claude Codeのnpm stableチャネルは調査時点で2.1.224のままで、Antigravityも段階的配布を明記している
- SpaceXによる買収の金額・株式条件は報道ベースであり、Cursor・SpaceXの公式発表文では条件を確認できていない
- Grok 4.6の「GPT-5.6 Sol同等」、Gemini 3.7 Flashのベンチマーク、CursorのBuilds高速化倍率はいずれもベンダー自身の測定値である
- Codexの0.148.0系alpha 15本の中身は未検証で、安定版の時期も不明
- Compliance APIのローカル対応、self-hosted environments、Computer Historyにはそれぞれ大きな除外条件(Enterprise限定、ZDR、EEA・スイス・英国除外など)があり、本文の記載は要点のみである
- テキスト透かしは2026年8月2日以降に発表される新モデルからの対応で、既存のどの提供中モデルに適用済みかは確認できていない
- Gemini 3.7 FlashがAntigravity CLI/IDEの既定モデルにいつ反映されるかは未確認である
- 「対象週の更新0」は公式ページに対象日付の新規記録がないことを指し、内部の変更が皆無だったことまでは意味しない(Code Assistの2.94.0、Claude Codeの2.1.230のような欠番も存在する)
- インシデント件数は公式フィード上の記録数で、時間の重複があるため、障害時間の単純合計や全面停止の回数を意味しない
主要出典一覧
- Anthropic:Claude Code changelog / GitHub Releases / Platformリリースノート / Compliance sessions / self-hosted environments / テキスト透かし解説 / ステータスページ
- OpenAI:ChatGPT & Codex changelog / GitHub Releases / Daybreak拡張発表 / modelsドキュメント
- Google:Gemini 3.7 Flash発表 / Gemini API changelog / Antigravity changelog / Antigravity CLI Releases / Gemini CLI Releases / Code Assistリリースノート
- Cursor:SpaceX買収完了 / Grok 4.6 / Builds / AIUC-1認証 / Firetiger買収 / モデル価格 / ステータスページ
- 前号:AIコーディングエージェント週次アップデート:2026年8月第1週
(2026年8月17日15時28分JST時点の情報に基づく。 価格、提供条件、ローンチ割引の期限、ステータス、リリースの反映状況は変更される可能性があるため、判断時には必ず一次情報を確認されたい。)
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